校歌
嘉穂高等女学校校歌
作詞/旧第五高等学校教授 八波則吉先生
作曲/元本校教諭 山下鎌次郎先生
作曲/元本校教諭 山下鎌次郎先生
- 琴平山に草萠えて
松の木陰に風薫り
竜王山に月冴えて
水遠白し穂波川 - 自然の母のふところに
かき抱かるる心地して
光あまねき大御代に
学びの道をたどるかな - 操の鏡身に秘めて
なほも優しくしとやかに
おみなの徳を修めつつ
御代の恵に報いなむ
福岡県立嘉穂東高等学校校歌
作詞/本校文芸部選
作曲/元本校教諭 山下鎌次郎先生
作曲/元本校教諭 山下鎌次郎先生
- 朝日に映ゆる龍王の
雄々しき姿仰ぎつゝ
世代に生くる若人の
希望の集ひこゝにあり - ゆたけき穂波寄る所
叡知の光輝きて
自治の緑いや深き
我が学舎に誇りあり - 霧たちこむる嘉麻川の
久遠の流れはるけくも
たゞ向上の一筋に
真理の道を究めなむ
吾が逍遥歌 解説
- 「願わくば花のもとにて春死なむ、その如月の望月の頃」の西行さんの夢を追いつつ、若さにまかせて盃を重ねるも酔うほどに気が晴れない。
- 新緑かおるそよ風に鬢のほつれをかきあげる少女よ。可愛くも凛々しいその姿は、かすかながら飛鳥の仏様に似ていることよ。
- 大空に煌々と輝く星たちの永遠のながれ(動き・運行)に比ぶれば、英雄たち(人間)の栄枯盛衰は儚いものだ。
- 流星一つまた一つ漆黒の闇に消える様は、厳かな万物の営みの様に宇宙の決まり全ての物を包み込む大きさに驚いてしまう。
- 月の光が明るく地上を照らし、寒々とした夜空を雁が群れをなして行く。帰らぬ人(友)を心ひそかに思いながら、詩を吟ずるも穂波川の流れと共に消えて行く。
- 夜を徹して語り合う真理の追究に涙して明かしたこの情熱。聞いてくれるか、はるかな海の神(母なる海)よ。永遠に続くのか此の青春の苦悶。
「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ」
米国詩人 サミエル・ウルマン
この歌は古歌・乙女・日本の心の故里・飛鳥・宇宙・青春の苦悶等を謳い上げたロマン溢れる、そして青春の日を心にひびかせる「障害の青春歌」である。
平成八年 八尋富士夫
吾が逍遥歌
作詞・作曲/第三代生徒会長 山井静男
- 桜の下(もと)に春死なん
古人(こじん)の恨み懐きつつ
若き生命の美酒(うまざけ)に
酔わんとすれど術(すべ)もなし - 青葉にそよぐ乙女子の
鬢(びん)のほつれをかきあげし
夢の手姿かそけくも
飛鳥(あすか)の古仏(ほとけ)に似たるかな - 中空高く煌(きら)めける
星の永きに比ぶれば
英雄の夢重ぬるも
人の限りを哀しめり - 又流れたり星一つ
漆黒の闇に消えぬれば
厳(きび)しき御言(みこと)さながらに
宇宙の象徴(かたち)に愕(おどろ)きぬ - 月影青く地を照らし
夜寒の雁(かりがね)空を行き
帰らぬ人を思(しの)草びつゝ
微吟(びぎん)消えゆく穂波川(ほなみがわ) - 徹宵真理(てっしょうまこと)の苦しみに
血涙しぼりて明かすとも
聞かずや遥かわだつみの
憂悶永久(とわ)に血を吐くを