伊藤伝右衛門翁
伊藤伝右衛門翁は万延元年(1860年)11月26日、穂波郡大谷村の幸袋に誕生。
青年期壮年期をここ筑豊の地で活躍し、近代国家日本の産業を支える草創期の石炭採掘業に携わった。筑豊を中心に福岡県内の鉱山開発および経営に類い希な手腕を発揮し、さらに関連鉱工業の発展を推進し、筑豊の石炭王として、その名を全国にとどろかせた。
明治30年代後半、新世代の女子教育を担う学校の設立を求める機運が起こり、伊藤翁は学校設立にかかる経費一切の提供を嘉穂郡に申し出られた。これにより明治43年4月8日に文部省から設立許可がおり、嘉穂郡立技芸女学校が誕生した。そののち、大正8年に県立移管され福岡県立嘉穂高等女学校へと翁の意思は引き継がれた。昭和4年には飯塚町琴平山の校地に昭和天皇御即位を記念した御大興記念図書館を寄贈されるなど、設立後も陰徳の士として学校施設の充実につくされた。昭和24年学制改革により福岡県立嘉穂東高等学校へと校名変更ののちも、本校は地域に育まれた学校として歴史と伝統を継承している。
学校創設百周年に当たり、改めて伊藤伝右衛門翁の地域教育振興に懸けた熱意に思いを致し、ここに胸像を建立し永く顕彰する。
平成21年10月吉日
福岡県立嘉穂東高等学校 創立百周年記念事業実行委員会
伊藤伝右衛門胸像台座の碑文より
福岡県立嘉穂東高等学校 創立百周年記念事業実行委員会
伊藤伝右衛門胸像台座の碑文より
創立100周年記念祝賀会
平成22年10月30日(土)、創立100周年記念祝賀会が開催されました。
創立100周年記念座談会
創立100周年を記念して、3つのグループで座談会が行われました。